『WHAT’S MANZAI』タイトル通り大抵の日本人は知ってます。

whats_manzai

『WHAT’S MANZAI』

2016・日 白岩久弥

IMDb 3.2

あらすじ:アメリカ人だけども漫才師になりたい。

みなさんご存じ、いるかパンチのステファン哲

が主人公兼語り手。
彼が、養成所でビックリマークというコンビを組んでいたころの話だ。
母親が日本人で、ナルトやドラゴンボールで育ったアメリカ人。
彼の語りで進行するが、のっけから「日本語も話せます。HIKAEOROUお座りくださいという意味です」
NIPPON好きのGAIJINの基本設定みたいな人だ。

予想としては、外国人からみた漫才の不思議や、外側からしか気づない事実など外国人がとるドキュメンタリーならではの視点が見れると思っていた。
しかし、主役のステファン哲は漫才師になるべくNSC(と思われる)に通っている内部の人間で、監督は日本人だ。どちらも独自の視点は持ち合わせていないことがわかる。

しいて言えば、養成所の文句を言うシーンはなるほどと思ったが、それは日本人でもいえることなのでこのドキュメンタリーならではの場面は皆無と言っていい。

日本人以外が見たら発見があるのかもしれない。もしかしたら『火花』を世界配信する際の副読本として一緒に作られた可能性もある。

↓ネタバレ感想↓

まずは日本で漫才がどれほど知名度があるか説明する。
外国のコメディアンはではピンが主流だけど、日本ではコンビでしゃべる。
ボケがおかしなことを言って、それをツッコミが強調したりしてわかりやすくする。
非常にわかりやすい説明。ただ日本人には退屈。

ブラジルの子供がサッカー選手を目指すように、日本人は漫才師になりたがる。M-1に優勝すると世界が変わる。ジャパニーズドリームだ。お笑いをやれば俳優や政治家にだってなれる。
曲解なのかわざと誇張しているのかはわからない。

ステファンは居酒屋でバイトしながら養成所に通う。
講師で木村 祐一が出てきたのでおそらく養成所はNSC。

お笑いの発想力を勉強したり、発声滑舌の練習している。ステファンは日本語の発音にまだ慣れず滑舌が特に苦手、講師の前の発表でも、滑舌がわるくなかなか伝わらない。アドバイスでも、まくしたてるのではなく決めフレーズを考えたほうがいいといわれる。

お笑いに関する勉強には熱心だが不満も多い。
養成所に殺陣やダンスの授業もあるからだ。お笑いを習いに来たはずなのにと愚痴をこぼす。
ここは内部の人間だ無いとわからない部分だが日本人でも気づくだろう。

興味を惹くのはステファンの養成所仲間に対しての評価だ。自己主張せず、本気でお笑いになりたいのかもわからない。面白くなるアイディアをだしたりしない。
もしかしたらモラトリアムで養成所に来てしまったひとも多いのかもしれない。
面白かった場面は、くまだまさしが登場するところだ。
ステファンは彼を心酔していて、世界に通じる芸人だとあこがれの目で見ていた。
確かに、くまだまさしの芸風は、小道具を駆使した非言語のギャグだ。バラエティー番組の企画で外国人向けの舞台でも見事に笑いを取っていた。
しかし、ステファン。彼は漫才師じゃないよね。

くまだに助言を仰ぎ、ステファンは外国人なんだからそれを活かせ、何より自由であれ、be free!」と本気なのかギャグなのかわからないことを言われる。

結局、彼の今後はわからず。ドキュメンタリーとしては不活性のまま終わってしまった感じ。
40分と短めだが、よく知っている事柄がそれほど新しい観点もなしに説明されるだけなので結構退屈に感じた。

スポンサーリンク

フォローする

スポンサーリンク