『スーサイド・スクワッド』お前らの初任務は、内輪もめの解決だ!

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『スーサイド・スクワッド』

Suicide Squad

IMDb 6.7
Rotten Tomatoes 26%

あらすじ:超人対策のために超人を集めた部隊を作ろうとしたら超人が裏切ったので超人部隊出動。

あらすじ通り、話がポンコツすぎて著しく集中力をそがれたので、かなり見落としが多いでしょうが、そんなことさえどうでもよくなるような映画。

編集についてのごたごたや、デヴィッド・エアーの作風は置いといて、とにかく劇場公開版の本作は掛け値なしの駄作。

悪党集団なのにヒーローにしかみえないとの批判も聞こえてくるが、そこに目を瞑っても駄作。善悪の云々の前にただのポンコツ映画。

登場人物たちの善悪の基準は別にして、ならず者たちが集合する映画となると達成すべき項目は自ずと決まってくる。

まずは、各々のキャラクターの特殊技能、参加する動機、チームとしての結束力。すべてが弱すぎる。

特殊技能については多少は語られるものの、スナイピングしないスナイパーを筆頭に全く活用されない。

そもそも、特殊技能を活かそうとしてミッションに出向くわけでもなく、内輪揉めから仕方なくでの出動なので活かしようもない。

普通だったら、スナイピングでしか突破できないシチュエーションを作り出して長距離狙撃のシーンを入れるのが定石。

他のキャラクターも、そいつにしか出来ない仕事をしていたのは水中仕事がたまたま巡ってきたキラー・クロックくらい。あとの人たちはただの、とってもつよい奴らなだけで、このチームでなくてはならない理由は皆無だ。
部隊に参加する理由はデッドショット以外は設定されていない。逆らえば殺されるという状況に置かれているものの、全員が終身刑レベルの極悪人だ。自由は無いのだから、単純に生きながらえることしか理由がない。

チームものとしても全く成立していない。結束力は全く無いし、絆を描くわけでもない。悪党集団だからそれもありかもしれないが、終盤で、さも仲間思いでございとうシーンをねじ込んでくるのでそれも成立していない。また、アクションシーンでまったく連携プレイが見られないのもいかがなものか、彼らが特殊能力を活かして協力しなければ、この部隊を結成した意味がいない、そしてこの映画の意味がない。やることと言えば、各々戦っているくらいで、一人相手になるとただの袋叩きで結局協調性はない。

最終戦ではなんとかおのおのの特性を活かしたりはしても連携プレーというよりは、結局ハーレイとデッドショットに花を持たせただけに見える。

話の筋道がとっちらかっていて、まさに話が下手な人の話を聞いているかのよう。

ちょっとまってなんでそうなったの?

いま何してるの?

そのひとは何がしたいの?となって、派手や場面でも陽気な音楽がかかっても疑問符に脳みそを持っていかれて全く集中できない。

集中の妨げにより、感情面でも乗ることはできず虚無に近い感覚に。

コミックはいいとしても、DCEUは映画として不発が多すぎる。もはやアメコミ映画のじゃないほうにまで品格を落とし、マーベルトは大きく水をあけられている。

仲間集めシーンと言えば『リプレイスメント』『オーシャンズ11』『ファースト・ジェネレーション』が思い浮かぶ。

ほぼほぼ同じ描き方で、メンバー候補の紹介、登場、勧誘はシームレスに1場面になっている。

だが本作は別々の紹介シーン、声掛けシーン、勧誘(拉致)集合となるのでテンポが悪い。

そのうえ、紹介しきれていないのが後から合流したりする。

さらには、そこまで尺をとっているのにキャラクター描写が浅くて理解も共感もできない。よくわかるのはエル・ディアブロくらい。

デッドショットとハーレイクインは説明が長い割に、心情的に矛盾が生じる場面が多いため、共感すると損した感じもする。

アクションシーンもそれほど新鮮味はない。

そんなキャラクターの魅力が死に絶えているキャラクター映画のキャラクターごとの通信簿。

デッドショット

人殺しのくせして、女子供は殺さないだの善人ぶった発言の二枚下野郎。娘を溺愛しているようでいて、娘の言っていることを全く理解できていません。素っ頓狂な場面で思い返して、しかもそれを裏切るという電波。ハーレイ・クインに色目をつかうエロ親父。マスクを着けないのは許すとしても、スコープを外すのはいけません。ただのスキンヘッドのウィル・スミスになってしまいます。

ハーレイ・クイン

いかれているだけの無能。せめて金属バットを持ってきなさい。狂人推しのわりには、大したことない躁状態の元気な人。頼みの綱であるジョーカーとの関係性も薄い。しかも仲間思いみたいないいひとのふりをしたり、傷心の仲間の傷をえぐったりと一貫性がまるでない。一途に見られたいなら、デッドショットに粉をかけるのはやめましょう。

ジョーカー

たまに出てきてよくわからないことをする人。相方のバットマンがあまり出てこないのでピンでの活動は慣れていないご様子。試しに夫婦漫才に挑戦してみるが、呼吸が合わない。見捨てたり助けたり、落して拾ってこれまた一貫性がありません。

リック・フラッグ

唯一の常識人かつ常人。恋人を助けたいという目的があるため一番筋道がはっきりしている。惜しむらくは無能ということ。

アマンダ・ウォーラー

いちばんの狂人はこいつ。倫理観の無さがピカイチ。しかし倫理の無さに意味も動機もない。病的な正義感で倫理を捨てたとかでなく、ただのいかれたやつ。さらには無能なうえに、それも理解せず反省せず、いつも一枚上手みたいな顔をしている。サイコで能無しなんて、存在価値はありません。

キャプテン・ブーメラン

癒し。ブーメランが得意なだけの小悪党。ぬいぐるみが趣味で戦闘中でも小ボケを挟むことを忘れない名コメディアン。彼の一番すばらしいのは、ほかのゴミ共と違っていい人のふりをしないこと。一番キャラクターが安定している。

エル・ディアブロ

泣かせ担当。本作一番のドラマを背負った男。最終決戦でも漢を見せる戦いぶり。しかし、トラウマ話と能力を使うのか否かがチグハグすぎる。封印しているようでいて、小粋に挨拶でBYEって炎で書いたりするのはだめよ。封印するのか使うのかはっきりさせましょう。

キラー・クロック

トライポフォビュアの敵。彼が映るときは全力で字幕に集中するしかない。それと、ナルシストはパーカーのフードはかぶらないと思うんだよね。手鏡を持ち歩くとか、わかりやすさを心がけましょう。

スリップノット

ここまでネタにさえならない男がいただろうか。せめて紹介パートくらい尺をとってあげましょうよ。レイティングが高ければもっと存在感あったのかも。たしかにアダム・ビーチの使い捨てはインパクトありますが、アダム・ビーチというのもまた微妙なところです。
カタナ

日本人的にはおいしい役回り。ただやはり役者としての力量不足。演技のうまい下手ではなく、単純に、セリフの音圧が足りず、英語の発声の中では弱々しく聞こえてしまいます。でも、菊池凜子よりはセリフが聞き取れるだけ良かったです。

エンチャントレス

心臓の設定の詰めが甘いです。弱点なのかそうでないのかはっきりしないと、映画全体の盛り上がりに影響します。不思議ちゃんを演じるならディティールを詰めていかないとファンが離れていってしまいますよ。

バットマンフラッシュ

欠席の言い訳くらい考えておきましょう。連絡もなしに顔を出さないのは感じ悪いですよ。会場はピッカピカうねうねしててわかりやすかったはずです。
ネタバレ感想を書こうにも記憶の消え方がスピードフォースをおびているのでかなり難航。そのうち書くかもしれません。

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