『スター・トレック BEYOND』何も考えずに楽しめるよう全力で知恵を巡らす。

『スター・トレック BEYOND』

Star Trek Beyond

2016・米

ジャスティン・リン

IMDb 7.3

Rotten Tomatoes 84%

あらすじ:救助へ向かうと、敵が待ち構えていた。

ザックリと感想を

楽しーーーちょーたのしぃいいいいい。

それにつきます。無駄なことは考えず。ただただアクション、ビジュアルを堪能できる傑作。見てて楽しくなってくる躍動感のあるカメラワーク。アイディアを凝らしたアクション演出。そのすべてが楽しさにつながっているかのようです。

ちゃんと余計なことを考えずに見られるように行き届いた脚本も素晴らしい。単体としてのお話を明確にしているので一見さんでもしっかりと楽しめる。そのうえ旧シリーズの話もそこかしこに散りばめられているのでファンも絶対満足できるはず。

何を見るか迷ったら、コレでハズレはないでしょう。

重力とっちらかりアクション。

ジャスティン・リン監督の代表作であるワイルド・スピードシリーズ。カーアクションを下地に、重力をオモチャにしているかのような悪ふざけが非常に楽しいシリーズだった。

本作も共通する場面が多く、全編に渡って、重力をオモチャに遊び倒している。SF設定を活かし、上下左右に重力が発生し、その中でのアクションが非常に楽しい。『インセプション』の廊下ぐるぐるする場面が大盛りで堪能できて非常に嬉しい。

宇宙船が傾いて、そこでの混乱が描かれるが、見せ方が整理されているので、非常に見やすい。

劇的な場面でも時折、状況や位置関係を整理するような絵が挟まれるので混乱せずに見ることができる。このあたりが監督の作家性かつ手腕だと思う。また家族というテーマ性もおそらく監督からかも。

王道的、前振り、伏線回収、カタルシス。

脚本にスコッティ役のサイモン・ペッグが参加している。

スタートレック旧作の要素が散りばめられている本作だが、単体として堅実な脚本作りが素晴らしい。

細かい要素がストーリ展開で活かされていて小気味よく展開していき、そのままクライマックスへ集約していくのは圧巻。

“アイツの鼻水が気になる”ってネタがさり気なく、2回も活用されている。

長期シリーズの弊害としての薄口ドラマ性。

強いて欠点を挙げるとすると、長期シリーズゆえのドラマ性の乏しさ。

一応、父親への想いというお話はあるものの、本筋とはあまり絡んでは来ない。

『刑事コロンボ』である、コーヒーがなかなか飲めない、みたいな一応のストーリー性みたい。

リブートシリーズ2作で、カークとスポックの各々の成長と友情は不動の物となっている。その為、本作は全く成長物語がない。

代わりにあるのは、いい歳になってきて少しナーバスになっている、というお話。

ただしこの一見取ってつけたようなしんみり展開が、過去作へのオマージュとして回収されるのも上品で素敵。

まとめ

娯楽作とはかくあるべき、求めていたものが期待以上の分量で提供される満足感。特にクライマックスの展開は、楽しすぎて涙が出そうになった。

一見無理のある横行な展開や、演出も、そこへ行き着く周到な理由付けがされているので、こちらも安心した盛り上がる事ができる。理詰めで力押し展開へ導かれていく快感を覚えた。

リアーナの主題歌も、大作感を盛り立てていてとてもいい。

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