『現地(にいない)特派員』理詰めのコメディシチュエーションが楽しい。

『現地(にいない)特派員』
Special Correspondents
2016・米 リッキー・ジャーヴェイス
IMDb 5.8
Rotten Tomatoes 13%

Netflixオリジナル


あらすじ:パスポート亡くして取材にいけないので行ったふりします。

監督主演脚本リッキー・ジャーヴェイス。インベンション オブ ライイングが大好きなので期待してみてみると、こじんまりとまとまったコメディといった印象。

ギャグの数は少なく、コメディシチュエーションが面白い作品。笑うというよりは面白い程度。
ロッテントマトで13%という数字だけどそれほど悪くないと思った。ジャーナリストのねつ造とそれに流される民衆という図式だが、それほど風刺もきつくはなく、気軽なコメディを優先させている感じ。
ストーリーの導入部でそこに行きつく必然性の配置の仕方が見事だと感心した。

これのためにNetflixに入会するほどではないけど、会員だったら見てみて損はないのでは。

↓ネタバレ感想↓

エクアドルへの取材に行こうとして、パスポートとチケットを無くしてしまう。ここまでの状況の詰め方が非常にうまい。
エリック・バナ演じる花形リポーターは、有名人だがワンマンが過ぎて何かミスをしてしまうと首になってしまう状況。
リッキー・ジャーヴェイス演じるエンジニアは、離婚を突き付けられて、仕事に集中できない。
しかも、リッキーの妻と知らずに、エリックは彼女と一夜を過ごす。ここでも、独身だと嘘をつかれたとう描写を入れて、エリックへの反感を少なくし、かつ妻の悪女ぶりと結婚の破たんをスマートに描いてる。
そこから、妻への未練から手紙を書くが、エリックに捨てろといわれて、間違えてパスポート諸々の入った封筒を捨ててしまう。
お話を語るうえで、観客に、それはしかたないと思わせたら勝ちだと思う。本作は大部分これがうまくいっている。
中盤から意外な方向に転がるのもおもしろい。
ゲリラに誘拐されたふりをしたら、妻がチャリティを始めてテレビ出演し、どんどん大事になっていく。
さらに政府も絡んできて、事態に収集がつかなくなる。
真実を白状するかと思いきや、本当にエクアドルに行って、誘拐犯から逃げたことにするという展開に。

ここで秀逸だと思ったのは、エクアドルまで密入国して実際に山賊に人質にされてしまうという流れ。
ウソからでたマコトというか、人質になったことを本当にすることによって、主人公たちの罪を(観客の中で)軽くすることに成功している。

妻が一手に悪者役を引き受けすぎな気もするが、お笑い担当としておいしいのでウィンウィンといったところだろう。
妻役のヴェラ・アン・ファーミガ始め、脇役もかなり豪華、アメリカ・フェレーラとかケヴィン・ポラック。
テレビのレポーターがどっかで見たと思ったら、デモリションマンのあいつベンジャミン・ブラットだった。

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