『レッドタートル ある島の物語』ここに在り、ここにしか無い命。それとカニかわいい。

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『レッドタートル ある島の物語』

The Red Turtle

La tortue rouge

2016・日・仏・ベルギー

マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット

IMDb 7.7

Rotten Tomatoes 94%

あらすじ:孤島に流れ着き、赤い亀に出会った。

ザックリと感想を

アニメ好きなら見るべき傑作です。恐ろしいまでのクオリティ。

無声映画のようにまったくセリフがないため、画だけで伝えようとする演出が素晴らしい。『イリュージョニスト』のように感じ入ることでいつの間にか感情移入してしまう。

無人島に漂着するというわかりやすいサバイバルものとしての導入でエンタメとしてのつかみもある。後半にかけて抽象的、観念的な要素が増えていくものの、ドラマとしてわかりやすい盛り上げ要素も並行して描いてくれるので退屈ししません。

ただし、抽象度が高すぎて答えの出にくい題材なので、感想を言い合うのが楽しいかもしれません。

それとカニかわいい。

緻密なクオリティ

絵本のようなデザインや簡素な人物設定。しかし一度動き出すと途端にそれに命が宿ったように見えるのが素晴らしい、ヤスデの足が一本一本動くさまは驚異的。

それとカニかわいい。静止した絵でみるとただのカニの絵なのに、主人口にかまってほしい様子や、食い意地の張った愛らしさがにじみ出ている。アニメーションによって魂が宿っているのがよく分かる脇役。

ジブリ的な

ジブリ製作とはいえ、関わっているのは数名しかいないため、実質海外作品といっていい本作。

しかし、監督のリスペクトからか、参加している高畑勲の舵取りがあったのか、そこかしこにジブリて的なモチーフにあふれてる。

自然と対峙する人間。孤島なのに竹林があるあたりは、かぐや姫からの引用なんだろうか。

まとめ

どこか現実味のない概念的なお話しながら、アニメーションの躍動感や、エンタメとしての盛り上げ要素によりぐいぐいと惹きつけられる

80分程度の短い時間の中に異様な密度のものが詰まっているので、充実した疲労感が味わえた。

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