続編怖い

最近、映画が日本公開される際に、ナンバリングが無くして続編であることを隠すような邦題になることが多くなった気がする。

特に続編アレルギーが強く出ているのが『カーズ/クロスロード』だ。

もともとは、『Cars3』そこからナンバリングを外して副題を付けるのは常套手段。タイトルだけはそれほど珍しくはない。

目を引いたのは、プレスなどに書かれている作品説明。婉曲表現が何だか面白いレベル。

ディズニーの公式ページの文章

全米アニメーション史上歴代No.1興行収入を記録するなど、世界中で大ヒットした「ファインディング・ドリー」に続き、ディズニー/ピクサーが贈る待望の最新作。それは、“クルマの世界”を舞台にした圧倒的なスケールのアクションと、人間よりも人間らしいキャラクターによる“人生の岐路(クロスロード)”と仲間との絆のドラマを描いた、感動のアドベンチャー「カーズ/クロスロード」だ。

作品情報のご紹介です。ディズニー/ピクサー最新作『カーズ/クロスロード』。マックィーンの運命は?映画作品の予告映像や試写会ご招待、プレゼントキャンペーンなど、お得な情報が満載!ディズニー公式 Disney.jp

もはや、続編、3作目という言葉を使わずに解説しようと大喜利をやっているかのようだ。

にもかかわらず、キャラクター人気にはすがり付きたいらしく、商魂がにじみ出ている。

主人公は、ディズニー/ピクサーのキャラクターの中でウッディやニモに劣らぬ人気を誇る、天才レーサー“マックィーン”。

ゲームのHPではしっかりと3作目だと明言されてる。

2006年にシリーズ1作目が公開され、大人気シリーズとしてその地位を不動のものとした映画『カーズ』シリーズ。そのシリーズ3作目にあたる『カーズ/クロスロード』がついに7月15日についに公開!本作でプレイヤーは、映画に登場する、とあるレース終了後の話を舞台に、伝説のライトニング・マックィーンとなって、世界レベルのレースに挑むこととなる。

https://warnerbros.co.jp/game/cars3/

日本の配給はなぜこんなにナンバリングを毛嫌いするのか。

そう疑問が浮かんだけど、そもそも原題からしてナンバリングが減ってきているように思う。

リミックス問題が話題になったMCUもナンバリングされているタイトルのほうが少ない。

『アイアンマン』と『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』の二つ。あとは、タイトルの後に続編固有の副題がつく。

『ソー・ラグナロク』が『バトルロイヤル』になるのは、ダサいけど仕方がない。センスがないのなんて、責めたってしかたがない。世の中のたいていの人にはセンスなんてないんだから、クソダサい邦題をつけたって、それは悲しいことで、怒るところじゃない。

いちばん怒りを覚えるのは、観客をかつごうとしているところだ。まだ便乗しただけの『バス男』のほうがまし。

『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー Vol.2』が『リミックス』になるというのは、続編であることを隠そうとしているとしか思えない。さらには、作中に登場するアイテムに由来しているということを理解してないとしか思えない。最初にタイトルを見たときは、1作目の再編集版が出るのかと思った。

昔は続編をありがたがってた気がするよ。

いつごろから、続編を怖がり始めたのか。

ダイ・ハードシリーズを見てみると面白い。

シリーズの始まりは、原題、邦題とも『ダイ・ハード』(Die Hard) 1989年公開。

2作目は、『ダイ・ハード2』(Die Hard 2: Die Harder)1990年公開。副題はなくなっているが、ほぼ同じタイトル。元のタイトルはなんだかあぶデカみたいなノリだ。

面白いのはそれ以降。

ダイ・ハード3』(Die Hard: With a Vengeance)1995年公開。実は、原題のほうにナンバリングがない。

同様に『ダイ・ハード4.0』(Live Free or Die Hard)2007年公開。原題はナンバリングなしだが、北米以外では、4になっている。

しかし、その6年後、2013年に公開の5作目は『ダイ・ハード/ラスト・デイ』(A Good Day to Die Hard)どちらもナンバリングなし。

ワイルド・スピード』(The Fast and The Furious)2000年公開。長期シリーズするとは思っていなかったためか、大胆にアレンジされた邦題。

ワイルド・スピードX2』(2 Fast 2 Furious) 2003年公開。原題は2とtooをかけたダジャレなので、それを×2としたのはうまいと思う。

ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(The Fast and the Furious: Tokyo Drift)2006年公開。ダイ・ハードと同じく、邦題でナンバリングが付け足されている。

ワイルド・スピード MAX』(Fast & Furious)2009年公開。続編アレルギーを発症したのか、ブランド・イメージが確立されたのか定かではないが、以降ナンバリングは外れる。

ワイルド・スピード MEGA MAX』(Fast Five) 2011年公開。なぜか日本での興行収入が10億円を超え始める。ここまで右肩上がりのシリーズも珍しい。そしてなぜだか原題のほうはいまさらナンバリングを始める。

ワイルド・スピード EURO MISSION』(Fast & Furious 6)2013年公開。

ワイルド・スピード SKY MISSION』(Fast & Furious 7)2015年公開。

ワイルド・スピード ICE BREAK』(The Fate of the Furious)2017年公開。8作目で、Fateとeightがかかっていたり、別題でFast & Furious 8があったりする。

結局、ダイ・ハードもワイルド・スピードもそこそこ興行成績を収めているので、勝てば官軍といったところでしょう。

ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』は日本での興収が10億円ちょっとなので、ディズニー的にはだれも見ていないと判断されるのは無理からぬことでしょう。だからってリミックスはない。

カーズ2』は、30億円突破だがそれでも足りないのか。

そもそも本国でナンバリング減っているんじゃ

ナンバリング外しが増えたように感じてたけど、そもそもナンバリング自体が減っている。2016年に日本公開された映画で、ナンバリングが外されているのはなかった。

もともと、ナンバリング自体が減ってきているみたい。

バイオハザード: ザ・ファイナル』 (Resident Evil: The Final Chapter) とかはほぼそのまんま。

原題からして副題が増えてきてる。

スノーホワイト/氷の王国』(原題: The Huntsman: Winter’s War)

ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』(Teenage Mutant Ninja Turtles: Out of the Shadows)

続・深夜食堂』『超高速!参勤交代 リターンズ』邦画は続編アピールが許されているらしい。

2015年までさかのぼると、外されているのもある。

96時間/レクイエム』(Taken 3)

ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス』(The Hunger Games: Mockingjay – Part 1)前後篇なのがわかりづらい。

ちゃんとナンバリングのついた『ピッチ・パーフェクト2』(Pitch Perfect 2)を含めても、そもそも数字付作品が少ない。

ナンバリングをつけた稀有な例もある。

『メイズ・ランナー2: 砂漠の迷宮』(The Scorch Trials)

『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』(The Woman in Black: Angel of Death)

やっぱりナンバリング作品は減少傾向にある気がする。

『ミッション:インポッシブル』は4作目からナンバリングなし。『スター・ウォーズ』も7からはなし。

正直劇場で映画を見る分には邦題は気にならない。ディズニー映画を吹き替え版で見た時くらいしか本編には侵食してこない。しかし、ソフト化の段なると話は変わってくる。気に入らないタイトルが印字されたソフトを棚に飾りたいかどうかとう点だ。もちろんソフト購入を決めるのは作品の良しあしだが、タイトルも重要だ。

少なくともは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の隣に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー : リミックス』を並べたくはない。

蛇足

『ルール4 DEMON TOWN』なんてビデオ映画がある。驚くことに『ルール』(Urban Legend)の続編でもなんでもない。そもそもルールの続編は1本しかない。『ルール2』(Urban Legends: Final Cut)のみ。

『ルール3』からは別の映画に嘘っぱちのタイトルを付けただけ。

しかも『ルール4』は、映画でさえない。2時間のテレビドラマでもない。通常の1時間枠ドラマを再編集して1本のビデオにしただけ。しかも話は途中で終わる。

以前はここまでして話題の作品の続編だとアピールした時代もあったのにねぇ。

他にも、邦題や続編に関するよもやま話があれば、コメントお待ちしております。

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