今週見たNetflixのオススメ品。リンクあり。

最近めっきり映画の感想を書いていないです。

長文を書く体力がないというのか、長文を作る構成力の無さに気が付いたいったとこでしょうか。

オススメは、

『はじまりのうた』『誘拐の掟』『我が家のおバカで愛しいアニキ』

別枠で、大好きなのは『ワンダー・ボーイズ』
珍品の『ハイヒールの男』

ディザスター・ムービー! おバカは地球を救う
Trapped in a city ravaged by natural disasters, three friends get swept up in a series of adventures as they look for a way to stop the onslaught.

映画監督ではなく詐欺師と謳われるフリードバーグとセルツァー作品。

駄パロディ映画の中でも屈指のゴミ。もはやパロディをする気さえないようで、飲み屋で聞く程度のジョークを延々と聞かされる拷問のような出来。

そこにお話という流れは存在せずただくだらないギャグが羅列されているだけ。何より原題もディザスター・ムービーなのに、ディザスターを題材にする気さえない。いきなり『紀元前1万年』から始まって、災害が発生してからなぜか『ナイトミュージアム』と『インディジョーンズ』が主軸となる。そんな流れが一切存在しない中でも、災害の発生時とか話が転がりそうな段になっても、笑えないギャグで流れを止めるあたりは救いがたいものがある。いかにウェイアンズ兄妹、ザッカー兄妹がストーリを語りながらギャグを盛り込んでいたかがわかる。

はじまりのうた
When a down-on-his-luck music producer discovers a promising singer-songwriter in a bar, he resolves to launch her career -- and save his own.

落ち目のプロデューサーと傷心のアーティストの交流。

それだけなら類似作品はいくらでもあるけど、本作の秀でている点は、旬のキャスト陣のアンサンブルと、音楽の演出、そして音楽とは何かを真正面から描いたテーマ性。

特に演出を通して伝わってくる音楽をやる聴く楽しむ喜びに満ちた場面が多くある。音だけでなく視覚からも頭の中で鳴り響く音楽の素晴らしさが伝わってくる本当に素晴らしい映画だった。

誘拐の掟
A drug kingpin hires troubled ex-cop Matt Scudder to find his wife's killers, a hunt that leads to shocking revelations in New York's underworld.

すっかりアクション俳優と化しているリーアム・ニーソン。

しかし本作はアクションよりはサスペンスミステリー、そして贖罪をテーマにしたドラマに仕上がっている。誘拐殺人を扱っているのでかなり重ための話だけど、堅実なドラマ作りで魅せられる。陰影の深い画作りもどんよりとした空気感にマッチしている。

ユー・ガット・メール

若者がこれを見て何を感じるかが知りたい。

ダイヤルアップの音が聞こえたりするあの時代にしか作られない映画。にしてもノーラ・エフロン監督は、運命の出会いが好きなのはわかるけど、それの引き合いのためにあらかじめ恋人がいる設定が好きみたい。『めぐり逢えたら』のときは、ただのパッとしない人を切り捨てていたけど、今回はすこし嫌な人物だと描かれているので後味はわるくない。

我が家のおバカで愛しいアニキ
A seemingly clueless idealist relies on his exasperated sisters for shelter and support after his girlfriend dumps him and his dog is taken away.

純真すぎて人に騙されたあげく刑務所に入るようなお人よしの話。

とにかく主人公が素晴らしい。純粋に人を信じるあまり、秘密も持てずに結果として周囲の人間関係を浮き彫りにしていくトラブルメーカー。あまりに好感のもてる人物のせいでついつい秘密を話してしまいそれが漏れ出ていくという負の連鎖。コメディとしてほっこりされながら終盤では人間関係が崩壊していくさまはちょっとブラックな笑いひ転向していく。そこからまた関係が再生するのが感動的に描かれるが、ちょっと楽観的すぎというか家族だから仕方ないみたいな感じなのは物足りないかも。でも作品というかもう主人公がとにかく好きだ。

めぐり逢えたら

恋愛映画の負の要素をすべて集めたような映画。運命の相手でなければ婚約者を捨ててもOKで、運命の相手ならストーカーもロマンチックな行為として許される。

一番許せないのは、当て馬の婚約者が別に悪い人間ではないあたり。まさかアレルギー体質のさえない感じだけで切り捨てようとしているのかとさえ思う。そして映画は運命の相手が出会うところで終了。たしてお互いを知りもしないのにこの先どうなるかなんてわからない。破滅しか感じない。

なぜこの映画が恋愛映画クラシック扱いなのか全然わからなかった。

チャッピー
In a futuristic society where a robot police force keeps crime at bay, a lone droid gains the power of artificial intelligence.

もしもAIがギャングに育てられたら。アイディアの味まりと、ラストのトンデモな飛躍を含めて好きな作品。

残念ながら配信されているのは劇場版の規制バージョンでした。

アンダー・ザ・シャドウ
During the Iran-Iraq conflict, a Tehran woman caring for her daughter while her husband is at war is gradually convinced evil spirits are at work.

1988年、イラン・イラク戦争の渦中にあるテヘラン。夫が招集され一人で娘を守ることになる母親。空襲の恐怖におびえ生活する中、娘は「家の中に何かがいる」と言い出す。

ハリウッドにも張り合えるサイコスリラー。突然のびっくり箱演出や、何かが映りこんだ違和感。大胆に姿を現したりとあの手この手で怖がらせてくれる。

しかしストーリーとしては戦争という現実問題が大変な中、オバケ話を取りだたされてもどっちに集中していいかわからない居心地の悪さに足を引っ張られた感じ。

ポリス・ストーリー/レジェンド
In order to free his captive daughter, a police detective endures a series of tests from a vengeful nightclub owner who is concealing a tragic past.

なぜポリス・ストーリーなんてタイトルにしたのかさっぱりわからない。

内容も雰囲気もまるで違うシリアスなアクション作。それが悪いわけではなくただただ脚本が退屈。いきなりクラブが占拠されるスピーディーな話運びで期待させておいて、延々と昔話を聞かされ話が停滞し尺がどんどん伸びていく。さらには登場人物たちが気にしていることは今の立てこもり事件がどうなるかではなく、数年前の事件の真相というミステリー要素。

ジャッキー・チェンのシリアス演技は板についているけど、こんなポンコツ話よりは『新宿インシデント』のほうがいい。

西遊記 はじまりのはじまり
Chen Xuanzang, who fights evil with love and nursery rhymes, clashes with Duan, a showy female warrior who's in it for the thrill of the hunt.

画の楽しさそれに尽きる。いろんな敵、いろんな戦い方。それだけで退屈せずに魅せられるチャウ・シンチーのサービス精神の勝利。

若干話が突拍子もなかったり、恋愛関係の進み方が早急だったりと不満もあるけど、アクション活劇としては文句のつけようがない快作

ストロボ・エッジ
Ninako begins to have feelings for her high school classmate Ren, despite the fact that he's dating Mayuka and Daiki has confessed his love for her.

どうでもいいけど話題だった映画を金的な制約を最小限に見られるのが配信サイトの強み。どうせ共感できないだろうと思ってたけど、まさかここまで常軌を逸しているとは思わなかった。

2015年の映画にしては古臭いと思ったら原作が2007年ごろ。こういった原作物は一見さんを置いてけぼりにしてしまうことが懸念される。しかし本作は開始直後から主役二人の関係性をダイジェストで見せるという荒業で「今からお前たちを置いていく」と宣言しているかのようだった。

恋愛ものとしていいシチュエーションはそこそこあるものの、倫理的に頭のおかしい女が一人登場することにより手放しでは楽しめない。その女が一人狂っているならまだしも、なんだか許されムードにされると、この世界そのものが狂っているように感じる。ここでもまた置いてけぼり。

No ノー
A hot-shot Chilean ad executive creates a media campaign opposing military dictator Augusto Pinochet during the referendum on his presidency in 1988.

チリで1988年に行われた、独裁政権の是非を問う国民投票を描いた作品。選挙攻防の中でもテレビマーケティングの部分にスポットを当てている。限られた放送枠の中で、いかにして独裁政権反対派の心をつかんだかが描かれる。

当時の実際の映像がふんだんに使われ、ドラマ部分も当時の画質に合わせるため古い機材で撮影されている。淡々とした作劇を含めて全体がドキュメンタリーかのような雰囲気。

ハイヒールの男
A tough transgender detective fights to take down a gangster, all the while longing to retire and complete sex reassignment surgery.

マフィアも恐れる最強の刑事はそろそろ性転換手術をしたいと思っていた。

かなり変なお話だが、アクションシーンは超一級。独特の美意識で殺陣が進行する。もはや外連味しかない様式美極まるアクション。

なのにストーリーは変。変な奴らも沢山。だがそれがいい。

Mr.タスク
When a wise-guy podcaster interviews a disabled seafarer, he decides to embark on a transformational quest to track down a dangerous walrus-monster.

セイウチ人間を作りたい。
ここまでツッコミどころが多いとむしろ矛盾などない。イカレタ発想に対して、ちゃんとドン引きする人がいたらリアリティはしっかりと保たれるんだと納得した。いろいろチープな面も、頭がおかしいからだと腑に落ちる。

ハート・オブ・ウーマン
When a cocky advertising executive finds he can suddenly hear what women are thinking, he puts his newfound talent to work against his female boss.

女性の心の声が聞こえるようになったプレイボーイの顛末。

もともと好きな作品。軽妙なコメディながらも話づくりが堅実で非常に見やすい。

広告マンが女性向け商品市場のリサーチをするという話運びから、超能力的に心の声が聞こえるようになるという設定はかなり秀逸。

ワンダー・ボーイズ

一発屋の作家が騒動に巻き込まれる。鬱屈した文学青年。崖っぷちの編集者。珍妙な人物たちがこじんまりしたアクシデントに右往左往するコメディ。

笑えるというよりウィットにとんだ軽快な作品。何とも説明しがたい魅力にあふれている。どこがどういいかは説明できないが、今までに5回は通してみているくらい好き。

シークレット・パーティー

娼婦を客に届けるドライバーの日常。

人生にしっくりきていない顔をさせたら右に出るものはいないキアヌ・リーブス。役柄にマッチしたぼんやりとした日常。

しかし本作はすべてがぼんやりしている。含意がありそうでいて結局中身の見えない会話。感受性がありそうでいてテキトーにしか見えないハンディカム映像。空気感を保つようでいて間延びしているだけの編集。

見ているうちに脳みそを素通りしてなにも残らなかった。

天の茶助
Celestial being Chasuke makes tea in heaven but manages to fall in love with a human woman. To change her tragic fate, he goes down to earth himself.

小説家なり脚本家なり、お話を作る人は、どの段階で「イケる」と思うのだろうか。本作は、なんだか雑なアイディアノートを頼りにそのまま撮影し始めたような粗雑なものにしか見えない。

人間の人生は、天界のシナリオライターによって書かれているものにしたがっている、そんな世界観は興味を掻き立てられるものの、それに説得力を持たせようという工夫が一切ない。アイディアだけでなぜイケると思ったのか謎。そこから天界人が下界におりて騒動が起きるが、なぜかお祭りの真っただ中に天界人がポンと登場しても周囲は全くリアクションせず祭りの行列が進んでいく、リアリティのない世界からリアリティのない世界へいざなわれ頭がくらくらしてくる。

珍作として面白いかもしれないけど、障害とか悲劇とかに対するあまりにも浅はかな展開があるので不快な作品ともいえる。

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