戦争を描いて平和を願う映画ベストテン

ワッシュさんの企画に初めて参加したく、戦争映画ベストテン、考えてみました。よろしくお願いします。

川崎や渋谷では仮装した若者でにぎわうというハロウィンですが、当ブログでは恒例企画「映画ベストテン」..

  1. この世界の片隅に(2016、片渕須直)
  2. サウルの息子(2015、ネメシュ・ラースロー)
  3. つぐない(2007、ジョー・ライト)
  4. 眼下の敵(1957、ディック・パウエル)
  5. ハンバーガー・ヒル (1987、ジョン・アーヴィン)
  6. ハートロッカー(2008、キャスリン・ビグロー)
  7. ロード・オブ・ウォー(2005、 アンドリュー・ニコル)
  8. ジョニーは戦場へ行った(1971、ダルトン・トランボ)
  9. パンズ・ラビリンス(2006年、ギレルモ・デル・トロ)
  10. ライフ・イズ・ビューティフル(1997、 ロベルト・ベニーニ)

戦争映画の意義の一つとして、

戦争を描いて、戦争映画を見て、戦争のない世界を想像してみようよってことが挙げられると思います。

『独裁者』の演説のように、登場人物がその願望を口にしたり、平和な世界を想像したりといった場面があります。

その叶わなかった願望を我々は享受できているのだと、幸福をかみしめるとともに、今現状それがかなわない人々がいるのだと思わせてくれる、戦争映画はそんな存在だと思います。

この世界の片隅に(2016、片渕須直)

ご多分に漏れず、打ちのめされました。

直近の作品だと、あまり語る言葉が出てこない感じ。

ただ、ほかの作品と同じ、現実を見据える目と、それでも思い描く願いの両方を感じることだできる傑作でした。

サウルの息子(2015、ネメシュ・ラースロー)

悪夢的な現実の中、あまりに些細な願望が描かれます。

息子が生きていると思い込むのではなく、息子の遺体を埋葬したいと思い込むだなんて。

ラストシーンは、主人公サウルの笑顔で終わる。

おそらく彼は、子供の姿を見て、この世界が終わりではないと思えたんでしょう。

つぐない(2007、ジョー・ライト)

戦争を描くこと、映画をつくる意義が詰まった作品だと思います。

事の発端は、幼さかららの過ち。それが、のちに人生すべてをかけるほどの罪の意識にさいなまれていく。

そしてエンディングは一気に物語が飛躍する。

せめて、絵空事でも、幸せを願わずにはいられない。そんな想像の中でしか幸せになれない人が多くいた。そして今もいるということが伝わってきます。

眼下の敵(1957、ディック・パウエル)

ただただかっこいい。

戦争映画でそういった言葉を使うのは不適切かもしれませんが、本作で一番かっこいいのは、戦闘シーンだとか戦艦だとかではなく、何よりも、登場する男たちがかっこいいです。(戦艦対潜水艦で女性は皆無)

命のやり取りをしているうちに、顔も見えない敵同士に友情にも似た信頼関係が生まれてくる。

ラストは、戦争のさなかでも、そうでなくても美徳を発揮できるであろう可能性を感じさせるさわやかな終わりです。

ハンバーガー・ヒル (1987、ジョン・アーヴィン)

結局映画を見てる側なんて安全圏にいる、ということについて気づかされるシーンが鮮烈でした。

そして作り手の願いが現れたエンディングが印象的。

ハートロッカー(2008、キャスリン・ビグロー)

戦争のある世界は当然、という世界観のもとにできているよう感じます。

その残酷な戦争のなかで、主人公は、一個人として、できることをしようとしている。

諦観からの前進が見えるエンディング。

ロード・オブ・ウォー(2005、 アンドリュー・ニコル)

面白い、と思えてしまう。死の商人の話。

このエンディングは、現実を受け止めているというかあまりにも絶望的。

確かに現状として、死の商人は世にはびこるのが当然。それを突き付け、何の希望もなく現実は続いていく。

2000年代はなんだかその諦めを描く作品の流れでもあるんでしょうか。

ジョニーは戦場へ行った(1971、ダルトン・トランボ)

戦争に参加した者にとって、戦場に終わりはないのだと突きつけてくる作品です。

体も動かず、意思疎通さえ困難な状況でも、想像の中では様々な思いを巡らせることができる。

そしてそこから導き出される結論は、せめて後世のものには戦場へ行ってほしくないという願い。

しかし、その願いが伝えられることはないという絶望的なラスト。

パンズ・ラビリンス(2006年、ギレルモ・デル・トロ)

現実と、そこから目を背けるためのファンタジーの両面から描かれる戦争。

エンディングは絶望的と言っていいのか。あくまで救われるのがファンタジーの世界のみであり、現実には救いは残されていないようにも見える。

しかし、その次の世代である小さな赤ん坊にはその影響は残さないようにというメッセージだと感じます。

ライフ・イズ・ビューティフル(1997、 ロベルト・ベニーニ)

小さいころに見たとき、子供が最後まで何も知らずに終わっていくのが、のんきなものだと思いました。

しかし歳を取ってから見ると、その終わり方は、父親が息子に真実を知ってほしくなかったように、ロベルト・ベニーニ監督が、子供たちの世代には戦争を体験してほしくないという願いだと思えてきた。

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