『ピーウィーのビッグ・ホリデー』意思の疎通が図れるミスター・ビーン。


『ピーウィーのビッグ・ホリデー』
Pee-wee’s Big Holiday
2016・米 ジョン・リー
IMDb 6.3
Rotten Tomatoes 82%

Netflixオリジナル


あらすじ:町からで出たことないけど、親友の誕生日のためにニューヨークに行こう。

ピーウィー・ハーマンのシリーズ最新作。
今までの作品は一切見たことない。ポール・ルーベンス出演作も、ミステリーメンを見たくらい。
ハイテンションでくねくねした動きの、よくしゃべるミスタービーンといった印象。
ロードムービーなので行く先々での出来事、出会う変人たち、大爆笑というより、くすくす笑えるお気楽なコメディだった。
下ネタは一切ないので子供でも安心して見られる。
しかし、含みのあるネタはあるので、子供からの質問にはこたえられるようにしておこう。

大人目線で見ると、異常にゲイっぽい雰囲気はなんなのか謎だ。
ポール・ルーベンスとジョー・マンガニエロが親友という設定はそれ自体ギャグになっているが、なんだか怪しげな雰囲気。
吹き替えはおなじみ島田敏。フラーハウスといい、Netflixは吹き替えファンを大事にしている。

↓ネタバレ感想↓

ピーウィーの日常から始まる。町中がピタゴラスイッチでできているような、出勤場面は非常に楽しい。子供が乗る車のおもちゃで町中を走り、ご近所の家の中を通り抜け、ビュッフェを取り分ける。
混沌としすぎていてたのしい、そしてくらくらする。
ダイナーのコックとして評判の男だが、つねにタキシード。
過去作を見ていないため、シュールな光景に戸惑うがコメディなので絵面が面白ければよし。

変わらぬ日常を愛するピーウィーとジョー・マンガニエロ(本人役)が出会う。マッチョの色黒ジョー・マンガニエロ、さすがマジック・マイクに出ているだけのことはある。
肉体美の集大成みたいな彼と、鳥に突かれても骨折しそうな細身色白ピーウィー、この二人が親友になる。
ピーウィーの作るシェイクがうますぎるのと、ルートビアキャンディが大好きといった共通点を言い合い。昔からの親友だったように意気投合。ジョーは自分の誕生パーティーにピーウィーを招待する。
ここまでで、すでに怪しい雰囲気、大の大人二人が趣味のミニチュアの話で盛り上がっているのはかなり奇妙だ。
そして、ジョーのためならと、長年閉じこもっていた町を離れニューヨークへ旅立つ。
意外に、旅立ちにさいして動機づけがしっかりしていた。町に出たことがないことを強調しながら、バンド仲間が解散したいと申し出る。その理由がマンネリで変化がほしいから。ピーウィーは落ち込みながらも自分の日常について考えさせられる。
コメディ映画はせめて導入部だけでもドラマをしっかりと作っておかないとどうでもよくなってしまうが、本作は悪くないと思う。
そうして遠大な一人旅が始まる。
ここからはかなり素っ頓狂なロードムービーとして面白い。一人旅なので、弥次喜多的な展開ではなく、各地で出会う奇人変人の面白さ。ありえない登場人物だが、アメリカ人のステレオタイプをもとにしていて面白い。
いきなり強盗に巻き込まれて、ボニーとクライドみたいな逃走劇になったかと思いきや、南部の大家族の家にとまり、跡取りなるように迫られ、貞操の危機に陥ったり。
アーミッシュが善良すぎて騙されやすいみたいな描写もあるけど、宗教的皮肉まではいかずになんだか微笑ましい感じ。
旅のときどきで、ピーウィーが思い描く想像上のジョーの誕生パーティがかなりキテいる。
パーティと言いながら、二人きりだし。お互いに子供のおもちゃで遊んだり、おそろいのグレーのタキシードを着たりとかなり危ない世界に足を踏み入れている。
しかしいう言葉は親友とか一番の友達、決して恋愛感情は口にしない。
スーパーバッドではぎりぎりストレートだったのが、本作はぎりぎりゲイにまではみ出している友情関係だ。
最終的に、ニューヨークに辿りつき、ジョーと再会。二人きりで誕生日を過ごす。
恋愛映画でないのが不思議なくらいだ。
結局ピーウィーは町に戻るが、マンネリ生活とはサヨナラし変化にとんだ生活を送る。ジョーとはバイクで出かける親友だ。

微妙な気持ちになるのは、自分の中にゲイの要素があるのか、ホモフォビアな要素があるからか。
でもそれなりに面白かった。過去作もNetflixにあるので視聴しようと思う。

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