『MAN vs SNAKE』人生とは、達成できるかもわからない10億点を目指すニブラーである。

『MAN vs SNAKE』

Man vs Snake: The Long and Twisted Tale of Nibbler

2015・米

Tim Kinzy

Andrew Seklir

IMDb 7.1

Rotten Tomatoes 100%

あらすじ:ゲームのハイスコアを塗り替えられたので、25年ぶりに再挑戦。

ザックリと感想を

Netflixで視聴。

ドンキーコングが題材の『キング・オブ・コング』に似ている感じ。狭い世界に情熱を注ぎ、それが普遍的な人生の向き合い方を表しているような気がしてくるテーマ性が素晴らしいです。

アメリカ産ドキュメンタリーによくある、構成がうますぎて、ドラマチックすぎる=フィクションっぽい作品。

その分、劇映画のような盛り上がり、クライマックス、カタルシスがあるので最後まで飽きずに見られます。

得票数は少ないけどトマトメーター100%も納得できるいいドキュメンタリーでした。

ニブラーってなにさ?

ヘビゲームと呼ばれるジャンルがあり、そのなかの一つ。

1984年に発表されたアーケードゲーム。

スティックのみで蛇を操作して画面上の食べ物を食べていく、すると蛇の体が伸びていく、蛇は毒蛇なので自分の体を咬むと死んでしまう。

自分の体とマップの障害物をよけながら食べた量と生存時間を競う。

いくつかあるヘビゲームのなかでもニブラーが特徴的なのは、蛇の動きの速さ、そして何よりも、得点表示が10億点まであるところ。

10億点、見果てぬ夢。

10億点ともなると、とにかく時間がかかる。ざっと48時間はプレイしなくてはならない。

立っていても座っていても苦痛に変わっていき、スティックを操作する腕は炎症を起こす。

プレイのテクニックとしては、ミスしてもコンテニューできる数、残機を増やしておいて、その間にトイレに行き食事をし、休憩をとる。過酷な持久戦。特に30時間を超えてから集中力が劇的に落ちる。そこから精神が蝕まれて行く様子がスポーツドキュメンタリーを見るかのようだ。

あのころの俺をもう一度。

過酷な挑戦として十分ドキュメンタリーにできる内容だ。それをさらに盛り立てるのは、主役となるティムは一時期ニブラーを離れていたことだ。

少年時代に10億点を突破し、小さな町のヒーローになった男。

数年後、イタリア人の少年が記録を塗り替えたことを知る。ティムは25年ぶりにニブラーに挑むことになる。もちろん初めはかつての手腕は発揮できない。全盛期の感覚を取り戻そうとする場面はまさにロッキーの訓練シーンだ。

まとめ

ドラマチックすぎるほどにドラマチック。キャラクター性もばっちりの人物たち。劇映画としてもそん色ないくらいに一喜一憂できるすばらしいドキュメンタリーだった。

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