『ラブライブ!』1期 01 フツーの始まり、細部の綻び

『ラブライブ!』1期

第01話「叶え!私たちの夢」
あらすじ:廃校が嫌なのでアイドル活動始めます

思ったよりはまともな出だし、話も設定も頭に入ってくる。

しかし、そこかしこに怪しい空気が立ち込めている。スクールアイドルというトンデモ設定の他に、現実味のない廃校の描き方、廃校を知ってから落ち込むまでナレーション処理で流したり、廃校の方に驚いて落ち込んで、卒業までは大丈夫だと安心して、またなくなるのは嫌だと言い出す。特に不要な逡巡を辿るあたりは花田十輝作品の影が差している。
↓ネタバレ感想↓

廃校を阻止するために奔走するというプロットはどこにでも転がっている。

たいてい田舎の学校であるとかシチュエーションに説得力がある。

しかし、ラブライブの場合は、どう見ても都会の学校で、生徒数が減っている理由に説得力をもたせようとはしていない。

たかだか一要素にそれほど目くじらをたてる必要もないが、花田作品はこういった乗れない要素の積み重ねでゴミみたいな作品になっていく傾向が多い。

状況の説得力のなさはあるものの、動機付けがしっかりしているのは良かった。

主人公穂乃果の気持ちだけではなく、妹が別の学校を目指すという寂しさや、母親の思い出といった家族の気持ちが底上げとして機能していて共感できる。

その後、アライズの映像を見てスクールアイドル部を始めようと決意する。この場面で、誰しもが彼女の思いつきを推し量れるだろうが、花田先生はそれでは足りないと判断し「アイディアがひらめいた」とセリフで言わせる。言わなくてもわかる、共感値が下がる。

そこから部員集めが始まるまでが第一話となる。導入部としてはフツーだが花田十輝作品の嫌な予感はしっかりと用意されている。

最後は希望に満ちた歌で〆られるが、この場面の唐突さが気持ち悪い。歌が題材とはいえミュージカルではないので違和感が半端ない。

いきなり歌い出したと思ったら、周囲の人間が消え去り、一気に現実味が消え失せる。PVならまだしも現実世界で歌っていると考えると不気味な光景だった。

ダンスシーンが要のアニメだが3DCGの見栄えは良くない。プリキュアのようにCGだけで統一されていればまだ違和感はないが、ロングショットだけCGとなると、今まさに手を抜いていますといった意思表示に見えてしまう。

動きの無駄が無さすぎて人間味がない。人形の群れの戯れといった見栄え。終末の静けさの中でゾンビが踊っているかのようだ。

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