『ライオンハート』映画史に残る無意味な挑戦

『ライオンハート』

Corazón de León

Heart of a Lion

2015・コロンビア・アルゼンチン

Emiliano T. Caballero

IMDb 7.0

お話としては、何の変哲もないラブストーリー。

男女が恋に落ちるが、男性に欠点があり女性がためらってしまう。最後は受け入れてハッピーエンド。

しかし本作は、無駄に挑戦的な配役、演出が異彩を放っている。

まず主人公の女性は、典型的なラブストーリーの主役といったキャラクター。

仕事はバリバリこなすけど、恋愛はうまくいっていない。ある日魅力的な男性と出会う。

この男性が問題。

主人公の家に男性から電話がかかってくる。彼は、主人公の携帯電話を拾って、持ち主を探すために自宅へ電話してきたのだ。不思議と話が弾んで、出会う前から距離が縮まっていく。

携帯電話を返してもらうため、近所の喫茶店で待ち合わせをする。

そこにいたのは、子供みたいな身長の男性だった。

後は、想像通りのお話。小柄ながら完璧な性格、収入の男性と親密になったり、周囲に馬鹿にされ葛藤したり、結局予想通りのハッピーエンドに向かったり。

しかしこの映画の驚くべき点は、小柄な男性の配役。明言はされていないが、おそらく小人症の男性。それを演じているのはフツーの俳優なのだ。グーグル検索によるとmarlon moreno height は188センチ。結構な長身だ。それを無理やりCGを使って顔のすげ替えをしているのでかなり気持ちが悪い。

このお話に合う配役なんていくらでも可能だろうに、それこそピーター・ディンクレイジとか。(本作はコロンビア映画だけども)なぜCGまで使ってこんな映画にしたのか理解に苦しむ。配役が見つからなかったらこんな映画端から作らなければすむ話だ。

いったいなぜこんな無駄な挑戦をしているのか、理解できない。そんな疑問がよぎりながら見せられるのは、一昔前のベッタベタな恋愛劇。

謎。

見た目がすべてではない、というメッセージを一周回って存在しないもので描いているのか。

Netflixに入っているなら、188センチの俳優の身長をCGでゆがめている不自然さは一見の価値あり。

こんな題材リメイクするなんて理解できないと思っていたら、なんともっかいフランスでリメイクされて『おとなの恋の測り方』ってな邦題で公開。もちろん評価は高くない。しかもキャッチコピーは逆身長差ラブ 関係ないのに、主演二人を最強のふたりと形容したり他力本願な宣伝。

謎。

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