『キング・オブ・エジプト』金ピカと、デッカイじぃちゃんと、時々巨大ミミズ。

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『キング・オブ・エジプト』

Gods of Egypt
2016・米
トニー・エリオット
IMDb 5.5
Rotten Tomatoes 16%

あらすじ:父を殺され、王位を叔父さんに奪われ落ち込む。

ザックリと感想

とにかく映像がすごいです、なにがすごいっていうと、とってもすごいんです。

CGの発達により、映像に対してあまり驚けなくなった現代。しかし本作は、あまりにも突拍子もない映像、いい意味で頭のおかしな映像が連発。世界観やシチュエーションがその奇天烈な映像を作るためだけに存在し、この映画しか見られない映像が目白押し。豪華絢爛すぎるエジプト。金ピカの鎧で戦う神々。伸び縮みするジェフリー・ラッシュ。すべてのシーンに発想のおかしな要素が必ず入っているので、絶対に見て損はありません。

スクリーンで見なくては。

圧倒的映像を彩る愛嬌のあるポンコツ話

目を見張る映像とポンコツ話のどちらが記憶に残るのか。それで印象が変わってくる。ロッテントマト16%は伊達ではないガッタガタのお話。しかし、ビジュアル面は、せんすおぶわんだーにあふれた素晴らしい映像。監督の過去作『ダークシティ』が好きなら必ず気に入るはず。

また、『インセプション』やターセム・シン作品のような超現実的ビジュアルが好物の人はぜひ見てほしい。『ドクター・ストレンジ』と比べるためにも見てみてはいかがでしょうか。

お話の方は、ほんっとうに、ポンコツ。

人物たちの動機がはっきりしている割に行動がずれていたり、妙に迂回するような展開ばかりで非常にテンポがわるく感じられる。

ただこの抜けた感じ、どこか憎めない。なんだか、突っ込み不在でボケ倒してくるかの様な愛らしさがある。クリストファー・ノーランのようないかにもまじめでございといった雰囲気はなく、ひたすらあっけらかんとした無垢な子供のような印象を受ける。

名場面は、互いに心情を吐露する場面、仲間として決意を新たにする感動的場面だがなぜか大の大人がつねに三角座りで二人並んでいる。なんだか演出がおかしい。

なんだかゲームっぽい

中盤での展開。、セトを倒すため、まずは弱らせようと力の源である“砂漠の火”を消そうとする。それを消せるのは、天空のラーの船で汲むことができる“創造の水”だけだ。

なんて展開。なにそれめんどくさい。

この迂回迂回なお使い展開、人間と神々でサイズ感の違うアクションシーン、場面ごとのギミックの多様さなど、全体的にゲームをプレイしているような感覚。特に『ゴッド・オブ・ウォー』や『プリンス・オブ・ペルシャ』のようだ。

ゲームのようにバリエーションに富んで楽しくはある。しかし、映画ではぼんやりとお使いに付き合っていくしかないので、なんでこんな寄り道してるんだっけ?とすこし退屈に感じる。

例のじんわりスローアクション

予告編で披露していたアクションシーンは見ごたえがあってたのしい。

『300』『インモータルズ』のようなじんわりスロー祭り。

ただこの祭りがあちこちで開催されるためありがたみが薄れてくるのがもったいない。一撃加えるとスローでカメラぐるーり、もう一撃でスローぐるーり。正直おなか一杯。

挑むのではなく愛でるように楽しむのがいいと思われます。

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