Netflix版『デスノート』ふたりでノートに夢を描こう。

『Death Note/デスノート』

Death Note

2017・米

アダム・ウィンガード

http://www.imdb.com/title/tt1241317/
https://www.rottentomatoes.com/m/death_note_2017/

意見も考察も、突っ込みどころも出揃っているのに、いまさらの感想。

やっぱり翻案モノで一番注目すべき点は「どこを変更したか、そしてそれは成功しているか」これに尽きると思います。コレジャナイとしても、目新しいものがみれたら本望じゃないですか。Lが無能でも、デスノートが万能すぎるドリームノートでも新鮮な展開がみれたら御の字ってものです。

では、本作の何がいちばん変わっていたか。

やはりヒロインとの関係性でしょう。

原作漫画では、ライトのほうはほぼ恋愛感情などなく、女性キャラクターを利用するためだけにもてあそぶ鬼畜でした。

しかし本作のライトは、等身大の思春期で物語冒頭からヒロインに気を取られてる。そして、

彼女の気を引こうとして、自慢するように、キラは僕だ宣言し、目の前でノートの力を使ってみせる。

そして、かねてからキラの信奉者であった彼女はころっと落ちる。

そこから、本作特有の恋愛模様が繰り広げられます。

フツーの恋愛関係ならば、愛情の差異や、記念日の取り組み方、便座の上げ下げなんかで言い合うもんですが、そんなけちなケンカはしません。

デスノートをどのように使っていくか、罪もないFBI捜査官とはどのように遣り合っていくか、人でなしな分野での議論が続きます。

さらにヒロインは、ライトにデスノートはふさわしくないと考え始め、蜜月の日々は終わりへと向かっていく。

このあたりの展開が青春映画っぽくてよかった。

人の命をもてあそぶ背徳感と、特別なことをしている優越感、それを二人きりで共有する関係。俺たちに明日はないのような刹那的な恋愛が、いずれ終わり行く青春そのものをあらわしているようだった。

はっきりいって、それが分かりやすく成功しているわけではないため、設定の粗だとか、頭脳戦がぼんやりしていることに目が言ってしまう。

ただひとつ断言できるのは、この得意な恋愛模様こそ本作の魅力だということ。この作品でしか描けない関係性が、提示できていた。描ききれていたと言い切れないのが非常に残念。

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