『フルスロットル』鮮度が落ちてるアルティメットな動き

『フルスロットル』

BRICK MANSIONS

2013・米 カミーユ・ドゥラマーレ

IMDb 5.7

Rotten Tomatoes 27%

あらすじ:閉鎖地区の爆弾を解除しにいかまいと

同じ場面ばかり、リメイク元を見ていないほうが楽しめる

フランス映画、『アルティメット』のリメイク作品だが、リメイクする意義がない。元の作品もそれほどすぐれた映画ではなく、主演二人の体技だけがすべてだった。ありきたりな展開も身体能力を駆使したアクションで興奮させられた。しかし今作はただの焼き直し、真新しさもほとんどない。その上、もともと魅力薄のお話を劣化させて使いまわしている。新しいものを作ろうという意思が感じられない。

↓ネタバレ↓


序盤の潜入捜査シーンがいまいち本線に絡まなかったり、展開のほとんどが敵の知能の低さに頼っていたりと原作の締りのない展開がそのまま再現されている。とくに終盤の解除コードを入れるのが正解か入れないほうがいいかの面倒な問答は面倒くさいほどに完コピされている。
粗悪品を模造しているかと思いきやさらに質が悪くなっている。原作では囚われの身となるのが妹だったが、本作では元恋人、どうかんがえても元カノのほうが動機が弱くなるだろうに。

また、敵の役回りが180度変わっている。主人公の敵であるのは勘違いでじつはいい人。自分の車が傷つくのを心配しているコミカルシーンもある。それなのに手下は簡単に射殺する。それなのにエピローグでは市長選に出馬しているという出世ぶり。っていうか改心しても罪はまだ償ってないだろうに。RZAがごねて脚本が書き換えられたのかと思うチグハグっぷり。
アクションシーンも大したものはない。ダヴィッド・ベルの動きは素晴らしいものの、カットをわりすぎで見ごたえがない。長めのショットも数えるほどしかなく、すごさが伝わりづらい。

いくつか原作と同じアクションが再現されているが、迫力が減少している。印象的なギロチンシーンも牢屋が狭苦しいため外連味がないし、大男を縛り上げるシーンも舞台が狭くなり、それに伴いアクションもこじんまりしている。
ポール・ウォーカー主演作としても、結局ワイスピほどには魅力は引き出せていないだろう。ほんとうにリメイクした意義がわからず、英語にコンバートした上にその過程で劣化したような作品だ。

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