『バンコック・デンジャラス』そろそろ暗殺者も引退。恋するニコラス・ケイジ。

『バンコック・デンジャラス』

Bangkok Dangerous

2008・米 オキサイド・パン ダニー・パン

IMDb 5.4

Rotten Tomatoes 9%

ニコラス・ケイジ

あらすじ:そろそろ暗殺者も引退時だね。

本筋がわかりづらい。引退を考えている暗殺者が主人公だが、彼の一番の目的が見えてこない。

最初から、今回が最後の仕事と決めているので仕事を無事に済ませたいかと思いきや、いきなり弟子をとって教育しだしたり、現地の美人に一目ぼれしてうつつを抜かしたりとあちらこちらに行ったり来たり。

女のために引退するとか、

引退のために弟子をとるとか、

目的同士を絡ませたりしないので散漫な話になっている。

河川でのボートチェイスシーンなどタイらしい場面はあるものの、アクションもぱっとしない。

撮影はタイの色彩が生きており、鮮やかな黄色が印象的なものの、それが話に活きているかは疑問。

ニコラス映画としては見どころも多い。

暗殺者としてのプロの顔のつもりなのか、終始仏頂面のニックは面白い。暗殺者のくせして、デートではにかむニックもまたキュート。

↓ネタバレ感想↓

ジョーは自分のルールを順守する暗殺者だ。映画は、プラハでの仕事、証人を狙撃するところから始まる。

なぜ窓のある部屋で取り調べをしているかは突っ込んではならない。

ルールをつらつら述べるあたりスキンヘッドのあの人の顔が浮かぶ。

一仕事を終え、現地のアシスタントを始末する。痕跡を残さないのが彼の信条らしい。

今後人の心を取り戻す展開になるわけだが、ここで殺される若者をもう少し印象的にできなかったものか。終盤若者のことを思い出すだけで人の心を取り戻したとわかりやすくなるだろうに。

ただ二言三言交わしてさっくり殺っちちまうだけなので。大した意味のないシーンになっている。

腕が鈍れば今度は自分が標的になる。常からそう思っている彼は、次の仕事で引退することにした。

場所はバンコク。

この場所でもまたチンピラ、コンを使い捨てのアシスタントとして雇った。

このチンピラが本当にチンピラ、観光案内しながらスリをしている小物。

コンに運び屋をさせていると強盗に襲われた。何とか荷物は死守するもボロボロになって帰ってくる。

ジョーに強くなりたいと教えを乞うコン。

弟子として、格闘術、射撃術、殺しのすべを教える。

コン鍛えようと思った理由は

「なぜかはわからない、やつの中に自分が見えた気がした」

観客もなんでかわからない。ふんわりすぎる理由で師弟関係開始。

この関係も、最後まで煮詰まらない。『メカニック』みたいな疑似同性愛でもないし、疑似父子にも友人にもならない。何となくの関係のまま映画は終わりへ向かう。

“お仕事”の際にけがをしたジョーは薬局へ、そこで聾唖の薬剤師に恋をする。

一目ぼれの理由も容姿くらいにしか思えないし、聾唖の設定も必要だったか疑問、たいして手話を覚えたりしないし。

ただ、異国の人かつ、話のできない相手とのデートでドギマギするニコラス・ケイジがみれるのが本作の魅力。

間がもたないため激辛タイ料理を食べまくりもだえる。見かねた女性が香草を噛むように奨められ「辛さが和らぐ」と言っておどけるニックは本作のハイライトだ。

しかし悲しいかな予想通りの展開に。

彼女に、殺しを生業にしていると知らてしまう。

ドン引きされてニックしょんぼり。

彼女や弟子とのかかわりで両親が芽生えたのか、暗殺にためらい失敗してしまう。

すぐに国外に逃げようとするが、弟子が雇い主にとらわれていることを知ったジョーは助けに向かった。

なぜか、暗殺が失敗する前に弟子がさらわれたりとチグハグな展開。

弟子の救出に成功し、、逃がすことができた。

しかし、自分は警察に囲まれる。

雇い主とともに自殺。

親玉と一緒に死ぬのはいいとして、一緒に頭を重ねて引き金を引くのは見た目にかっこ悪い。

弟子を育てたのに共闘しないのに驚き。

最後にさらわれるのが恋人でなくて驚き。

すべての要素が別個に存在していて絡み合わない。暗殺者ニックのドギマギ恋愛ものだったらまだ面白かったかも。

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